「髪が傷んでいて…」と相談くださるお客様の中には、それ程ダメージを受けていない方が多くいらっしゃいます。
乾燥してパサついてしまったり、指通りが悪くなってしまう原因はダメージと思いがちですが、実は髪質の問題ということも。
その場合はどんなトリートメントをしても、あまり効果を得られない可能性が大きいです。
今回は美容師の視点から、くせ毛とダメージの違いや見分け方について詳しくご紹介します。正しい知識を身につけ、美しい髪を手に入れる方法を探っていきましょう。

くせ毛とダメージ毛

  1. くせ毛の特徴と原因
    くせ毛は個人差があり、髪のタンパク質構造や毛包の形状に影響されます。生まれつきクセを持っている方もいますし、後天的に何らかの頭皮の影響によってクセが出てくる方もいます。
    髪の形状は毛穴の形に影響されます。毛穴が楕円であったり、歪んだ形である場合には髪も同じくうねりを持って生えてきます。
    くせ毛は強さや形状によって大まかに3つに分類されます。ウェーブやカールが弱くうねるようなものから、しっかりとしたコイル状のクセがあるものまで、様々なタイプが存在します。
    人によってはクセのある部分とない部分とが混在していることもあるため、くせ毛であることに気がつかない方もいます。
  2. ダメージ毛の特徴と原因
    ダメージは髪への過度な熱や化学物質の使用、適切なケアの不足が原因です。日常的な摩擦によってもキューティクルが壊れ、パサつきや乾燥の原因になります。髪の悩みを理解することで、適切な対処法が見つかります。

見分けるポイントは?

美容師がくせ毛とダメージ髪を見分ける際のポイントを紹介します。
見分ける際には、目で見た状態と実際に触った感触、普段のライフスタイルや髪型の履歴などをヒントに見分けていきます。

正直、パッと見の印象で判断することは困難なことが多いです。
一番明確な特徴としては、ダメージ髪には切れ毛や枝毛が多く混在しています。また、毛先にかけてざらつきや乾燥が増えていくようであれば、ダメージの影響である可能性大。
ただ、くせ毛の特徴としてダメージを受けやすいという側面もあるので、どちらの影響も受けている場合がほとんどです。

正しいケア方法の違い

くせ毛

くせ毛の特徴として、髪の水分バランスの乱れが挙げられます。スキンケアと同じような考え方をしていただき、まずは水分をたっぷり入れてから油分で蓋をすると、しっとりしたバランスの良い状態をキープできます。
水分を補給できるものはクリームやミルクなどの乳白色のもの、もしくはスプレータイプのトリートメントなどがあります。
油分を補給するには、少し重さのある自然由来のオイルなどを軽く付けるのがお勧めです。

またくせのある髪は脆く傷付きやすいといった特徴もあります。洗髪時やドライヤー、ブラッシングなどといった、髪に摩擦が起きてしまう可能性のあるケア時には、優しく髪を引っ張らないように心がけましょう。

ダメージ毛

ダメージ毛は本来の髪から栄養が抜けてしまっていたり、キューティクルが破壊されている状態です。そのため、保湿や栄養補給を重視したケアが求められます。
栄養分を補うイメージで、ヘアマスクなどにより定期的なケアを行いましょう。自然由来のものよりも、少しテクノロジーの力を借りた成分が入っているものの方が、効果が出やすいかもしれません。
また、アイロンの温度は出来るだけ低く、髪を触る頻度を減らすことでも新たなダメージを防ぐことができます。

ダメージに見えがちなくせ毛を治すには?

毛穴の形状は変えられないため、新たに生えてくる毛の修正は出来ません。
ですが、ぱやっとした髪を落ち着かせることは美容の技術で可能です。
最近話題の髪質改善トリートメントや、ストレートパーマなどを用いて、髪の形状を整えましょう。

もしくはひとつの手段として、カーリーガールメゾットと呼ばれるケア方法を実践することもお勧めです。元々海外のクセのある方から広まった方法で、クセをウェーブやカール状にしっかり出して生かしたスタイリングをしていくためのメゾットです。ありのままの髪質を楽しみたい方には、一度検索してみることをおすすめします。

あなたに合った方法で、快適なヘアケアを実現してくださいね。

まとめ

くせ毛とダメージの違いを理解することで、正しいケアが可能になります。美容師の知識を活用して、髪の健康を維持しましょう。次の美容院訪問で、自分に合ったアドバイスを求めてみることをお勧めします。

髪の状態に合ったヘアケアルーティンを始めてみましょう。クセを生かすことも視野に入れながら、美容師とのコンサルテーションを通じて、美しい髪を手に入れるための第一歩を踏み出しましょう。

くせ毛の謎に迫る!髪の悩みを解決する方法 四条大宮の美容室SOY-KUFU

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