様々なイベントや仕事の都合などで意外に必要となる機会の多い「黒染め」。皆さんも一度は経験があるのではないでしょうか?美容院に行ったら黒染めをしないことを勧められた経験もあるかもしれません。

今回は美容師の視点から、なぜ「黒染め」は避けるべきなのか、黒染めのデメリットや髪の次の施術に及ぼす影響についてお伝えします。また、黒染め意外の方法で暗い髪色を楽しむ方法についても解説していきます。
最適な方法を選び、髪への負担を最小限に抑えながらカラーチェンジを楽しみましょう。

黒染めのデメリット

  1. 髪へのダメージ
    黒染めには、髪の色素を変えるために髪の内部構造を崩すプロセスが含まれます。このプロセスにより、髪のタンパク質が傷つき、髪全体が乾燥しやすくなる可能性があります。通常のカラーリングに比べて、パワーの強いものもあるため注意が必要です。過度のブリーチや脱色と同様に、黒染めも髪のダメージを招く要因と言えるでしょう。
  2. 色の変更の難しさ
    一度黒染めをすると、他のカラーに変えるのが難しくなります。明るい色へ変えるためには何度もブリーチや脱色を行う必要があり、そのたびに髪に負担がかかります。髪の健康を考えるなら、色の変更が難しいデメリットを念頭に置いておくべきです。地毛に戻していく場合や、暗い色を継続的に入れて行く場合には最適と言えます。
  3. メンテナンスの必要性
    黒染めは色が落ちにくい特性があり、本来の地毛が明るい場合や、白髪がある場合などは根元の伸びが目立ちやすくなります。定期的な再染めが必要になるため、場合によってはカラーメンテナンスの手間とコストがかかる可能性があります。
  4. 個性の制限
    黒染めは、カラーバリエーションが限られるため個性を表現しにくい面があります。明るく鮮やかなカラーほどの表情豊かさや立体感を出すことは難しいと言えるでしょう。

このように高い頻度でカラーチェンジをされる方や、ブリーチを使ったハイトーンカラーにされる予定がある方にとって抜けにくい黒染めは必ずと言っても良いほど、デメリットになります。
個性も出しづらく退屈な色に思えてしまう人もいるかもしれませんが、それを返って個性と捉えて楽しめる人もいるので、好みは分かれます。

これらが美容師が黒染めを積極的に勧めない理由です。黒髪に戻していく方以外の施術は、髪へのダメージの観点や、次回の施術に悪影響を及ぼす可能性を考えてあまりお勧めしていません。

黒染めを使わない方法

どうしても一時的に暗くしなければならない場合には、黒染めではない染料を使って地毛くらいのトーンまで暗く染めていくことが可能です。
黒染めよりも色落ちは早くなってしまいますが、次のカラーに極力影響がないように配合することが出来るので髪にも優しくトーンダウンすることができます。黒髪でいたい期間の直前に染めることのできる場合はこちらで代用するのがお薦めです。

事前に今後のカラーリングの予定や希望が決まっている場合は、その旨を美容師に伝えておくと、それに合わせた配合でカラーリングを施してくれるはずです。

黒染めは髪の毛へのダメージや、色の変更が難しいというデメリットがあるため、注意が必要です。自分の髪の健康やスタイルに合ったカラーリングを選ぶ際には、美容師と相談することをおすすめします。黒染めに頼る前に、ぜひ一度ご相談くださいね!

まとめ
黒染めの魅力に惹かれたり、様々なイベントで必要になる機会があるかもしれませんが、デメリットもしっかりと理解することが大切です。髪のダメージ、次の色の変更の難しさ、メンテナンスの必要性、個性の制限や髪型との相性など黒染めのデメリットを考慮しながら、自分に合ったカラーリング方法を選ぶことが髪の美しさを守る第一歩です。

美しい髪を保つために、黒染めのデメリットを知った上で、適切なカラーリング方法を選びましょう。美容師との相談を通じて、髪の健康を守りながら魅力的なカラーを楽しんでみませんか?

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