長い夏が終わりを迎えるにつれ、髪の健康も見直す重要な時期がやってきました。海やプール、紫外線などで髪はダメージを受け、まとまりにくくなっていることでしょう。乾燥の強くなってくる冬に備えて、綺麗な髪を取り戻すことが重要です!そこで今回は美容師目線で夏の終わりのヘアケアについて考えてみましょう。
夏のダメージの主な原因
- 紫外線
夏は紫外線が強くなる季節であり、長時間の日光浴や外出によって髪が直接的なダメージを受けることがあります。紫外線は髪のタンパク質を壊し、色素を減少させることで、髪のツヤや質感を損なう要因となります。 - 海水と塩分
海水に含まれる塩分は髪の水分を奪い、乾燥させる効果があります。長時間海水に浸かることで、髪がパサつきやすくなることがあります。 - プールの塩素
プールの水には塩素が含まれており、これも髪の水分を奪い、ダメージを引き起こす原因となります。特に長時間プールに入ることで、髪が乾燥しやすくなります。 - 風や乾燥
夏は風が強くなることもあり、風にさらされることで髪が絡まりやすくなったり、乾燥しやすくなることがあります。
夏のダメージを受けやすい髪の状態
以下の状態の髪は、夏のダメージを更に受けやすくなる傾向があります。
既に傷んでいる髪
事前にダメージを受けている髪は、夏のダメージに対する耐性が低くなります。
薬剤での施術を受けた髪
カラーやパーマを施すために、化学的な処理を受けた髪は、本来の保護膜が削られているため、夏のダメージを受けやすくなります。
細い髪
細い髪は通常、水分を保持しにくい傾向があり、夏の乾燥によるダメージを受けやすいです。
髪のダメージをチェック!
夏は紫外線や海水・塩分による髪のダメージが増える季節です。髪の毛先がパサついたり、まとまりにくくなったりしているかもしれません。まずは髪の状態をチェックしていきましょう。
- 切れ毛や枝毛の有無
切れ毛や枝毛があると、髪の表面の部分に短い毛がふわふわと出てしまい、見た目にも悪影響を及ぼします。スタイリング剤をいくらつけてもまとまらず、ごわついた印象になってしまう方はこのせいかもしれません。切れ毛や枝毛になってしまっている部分は、一度カットしてしっかりと取り除くことが必要です。 - 日焼けによる色ムラ
太陽光をしっかりと受ける頭頂部周辺が、毛先や中間部分よりも色味が明るくなっている場合には、日焼けの影響を受けている可能性が高いです。日焼けは色落ちの原因となり、ダメージが大きいほど髪の色が透けて見えやすくなります。夏のレジャーを楽しんだ方や、長時間屋外で過ごすことが多かった方はよく状態をチェックしてみましょう。 - 手触りの違い
根元から毛先にかけての指通りをチェックしてみましょう。毛先にかけてゴワつきが強くなり段階的にダメージが進んでいる時には、美容院でのメンテナンスが必要な合図です。美容師と相談しながら、トリートメントもしくはカットで健康な髪を取り戻しましょう。
ダメージに気付いたら…
毎日のケアを見直す
シャンプーやトリートメントは、髪の状態に合わせて選ぶことが大切です。夏のダメージを補修するタンパク質を補う成分の入った製品を選んで、毎日のケアを見直しましょう。また、洗いすぎに注意し、適切な頻度で行うように心がけましょう。
タオルドライをする時には、髪に負担のないように優しく水気を吸いこむように拭き取りましょう。ダメージ状態の髪に摩擦は大敵です!特にロングの方は、優しく扱うように心がけましょう。
潤いを与えるヘアマスクを活用
夏の紫外線で失われた潤いを取り戻すためには、こっくひとしたヘアマスクがおすすめです。週に一度、しっかりとした栄養を与えるヘアマスクを使用し、髪全体に潤いを閉じ込めましょう。髪質に合わせて、重さや種類を選んで美しい髪を取り戻しましょう。
カットで毛先を整える
夏にダメージを受けた髪は、毛先が切れたり枝毛ができたりすることがあります。そのため毛先のばらつきが出てしまい、ヘアスタイルが崩れてしまいがちです。深刻なダメージ部分はカットしてなくしていくことで、見た目にも健康な髪へと整えていけます。
伸ばし中の方であっても、定期的なメンテナンスのカットは大切です。早く伸ばしたいのか、もしくは綺麗に伸ばしたいのか、優先順位を決めながら美容師と長期的なプランを立てていくのがおすすめです。
まとめ
夏の終わりは、髪のケアを見直す大切なタイミングです。髪のダメージをチェックし、毎日のケアを丁寧に行い、ヘアマスクやカットを活用して美しい髪を取り戻しましょう。
あなたの髪も夏のダメージを受けているかもしれません。今こそケアの見直しの時です。美容師に相談して、あなたに合ったヘアケア方法を見つけてみませんか?