美しい髪は健康な状態から生まれますが、時折我々の髪は傷んでしまうこともあります。健康な髪と傷んでいる髪の違いを理解し、適切なケアを行うことは、美しい髪を保つために欠かせません。この記事では、美容師目線から健康な髪と傷んでいる髪の違い、そしておすすめのケア方法について探ってみましょう。

健康な髪と傷んでいる髪の違い

健康な髪とダメージの進行している髪とでは、見た目だけでなく手触りにも影響します。主な違いは以下の通りです。

  1. 質感と光沢
    健康な髪はしっとりとして十分なツヤがあり、光が反射して輝きます。対して、傷んでいる髪はパサつきが目立ち、光を乱反射してしまうため、暗くくすんで見えることがあります。
  2. 毛先の状態
    健康な髪は毛先まで整った状態が保たれています。一方、傷んでいる髪は毛先が切れたり分かれたりしており、まとまりにくいことがあります。このせいで本来の髪よりも膨らんでボリュームが出てしまうこともあります。
  3. 柔らかさと弾力
    健康な髪は触れたときに柔らかさが感じられ、しなやかで弾力があります。傷んでいる髪はパリッとした感触や弾力が低下していることがあります。
  4. スタイリングのしやすさ
    ダメージが深刻な髪は、熱スタイリングがしづらくなります。スタイルキープがしづらくなったり、スタイリング剤がすぐに乾燥してしまうような場合にはダメージが疑われます。

ダメージ度合いの見分け方

毛先にダメージがあるか否か、見極める際のポイントをいくつかお伝えします。部分によってダメージの度合いが異なることもありますので、よく観察してみてくださいね。

  1. 質感の変化
    髪がパサつき、ざらつきを感じる場合、ダメージの兆候です。指通りが悪くひっかかりやすくなってしまったり、頭頂部と毛先の髪の質感に大きく差がある場合はダメージが進行している証拠。本来の髪のなめらかさやしっとり感がなくなっていることがあります。
  2. 毛先の切れ
    毛先が切れていたり、分かれていたりする場合、ダメージが進行している可能性があります。特にロングヘアの場合、毛先のダメージが目立ちやすいです。枝毛や切れ毛はダメージ度合いのバロメーターになります。
  3. くすみや色の変化
    髪の色が乾燥してくすんで見える、光が反射せずに明るさが失われている場合、ダメージによるものかもしれません。カラーリング後にもくすみやすいことがあります。
  4. なかなか乾かない
    以前よりも髪を乾かすのに時間がかかるようになってしまった場合もダメージの兆候です。ダメージの深刻な髪は空洞状態となり水分を多く含みます。そのため、髪を乾かすのに時間がかかるようになってしまうのです。
  5. 濡れた時に伸びる
    濡れた髪を引っ張ったときに、弾力がなくビヨーンと伸びる方は要注意です。ダメージがかなり進行しています。健康な髪の場合は伸びたとしても弾力があります。

美容師からのケアアドバイス

それでは、ダメージを確認したところで今日からできる自宅でのケアのポイントをお伝えします。是非日常に取り入れながら、綺麗な髪をキープしていってくださいね。

  1. 適切な洗髪
    髪の健康を保つためには、適切な洗髪が重要です。洗いすぎず、低刺激のシャンプーを選び、ぬるま湯で丁寧にすすぐことが大切です。シャンプーの主な目的は頭皮を洗浄することなので、髪を擦るというよりも頭皮を揉みほぐすようなイメージで洗うと良いでしょう。
  2. トリートメントとマスク
    週に1度以上のトリートメントやヘアマスクを使用して髪に潤いを与えましょう。傷んだ部分を集中的にケアすることで、髪の健康をサポートします。美容室までの間の自宅でのケアが、髪質に大きく影響します。
  3. 熱や摩擦からの保護
    ヘアドライヤーやストレートアイロンなどの熱を使うツールを使用する際には、熱からの保護を忘れずに。ヒートプロテクト効果のあるオイルやスプレーなどを併用すると安心です。アイロン温度はできるだけ低めに設定し、180℃以上にすることがないよう心がけましょう。また、髪を優しく乾かし、ブラッシング時には優しく扱うことが大切です。
  4. 眠る時は髪をまとめる
    眠る際のベットシーツとの擦れは、意外にも髪のダメージに繋がりやすいです。シーツや枕カバーをシルクのものに変えることもひとつの手です。もしくは髪を束ねるか、ナイトキャップを使用することでも極度の摩擦を防げます。頭皮が蒸れやすい方は、シーツや枕カバーを変える方をお勧めします。

まとめ

健康な髪と傷んでいる髪の違いを理解し、適切なケアを行うことで、美しい髪を維持することが可能です。洗髪やトリートメント、熱からの保護などの基本的なケアを心がけることで、髪の健康を守りましょう。

次回の美容室でのカウンセリングで、あなたの髪の状態に合ったケア方法を相談してみませんか?美容師があなたに合ったアドバイスを提供します。

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