みなさんは毎日しっかり、髪を乾かしてから眠っていますか?
忙しい毎日の中で、この一手間が結構な負担になってしまうもの。なぜ髪を完全に乾かさないといけないのかと言った疑問は、お客様からよく寄せられます。
そこで今回は、髪を乾かさないことの悪影響と時短のコツについてお話していきます!

是非今夜から取り入れて、時短と素敵な仕上がりを両立させてみてください。

髪を乾かさずに眠ると?

1.  髪のダメージ
髪は水分を含むと伸びやすい性質がありますが、湿ったままの髪は非常にデリケートです。ブラッシングやコームで湿った髪を強く引っ張ると、髪の中の水分が外に出てしまい、結果的に髪が切れやすくなります。また、湿った髪は毛鱗片(髪の表面の鱗片状の構造)が開いた状態になり、これがダメージや枝毛の原因となります。繰り返し濡れた髪を乾燥させずに放置すると、髪の健康が悪化する可能性が高まります。

2.  カビやフケ
湿った髪を長時間放置すると、頭皮や髪に湿度が高い環境が形成され、これはカビや真菌の繁殖を助長します。カビやフケが増えると、かゆみや頭皮のトラブルが生じやすくなります。また、頭皮の健康は髪の成長にも影響を与えるため、定期的な髪の乾燥と清潔が重要です。

3.  不快感
髪は湿ったままだと寒冷な気温に敏感です。外に出ると風や寒冷な気温により、湿った髪が急速に冷やされ、不快感を感じることがあります。特に寒冷地域では、これが風邪のリスクを増加させる可能性があります。また、湿った髪は不快な湿気をためやすいため、髪のまとまりやすさにも影響します。

4.  スタイリングのしづらさ
湿った髪はまとまりにくく、ヘアスタイリングが難しくなります。特にカールをキープする場合、湿った髪はセットが持続しにくいです。ヘアドライヤーを使用しない限り、髪が完全に乾かされないため、スタイリングが困難で不完全な結果につながることがあります。

5.  髪の傷害リスク
湿った髪のままで寝ると、髪が絡まりやすく、これが抜け毛や切れ毛の原因となります。寝ている間に髪が枕や布団に絡まり、摩擦が生じることで、髪が傷つきやすくなります。湿った状態では髪がよりもろくなり、これらのリスクが増加します。

これらの理由から、髪を適切に乾かすことは、髪の健康を維持し、外見や快適さに影響を与える重要なステップと言えます。

速乾に役立つアイデア

タオルドライを工夫する

濡れた状態の髪は、髪の成分が膨潤し柔らかくなります。そのため髪の表面は乾いた状態よりもデリケートで傷付きやすく、扱いには注意が必要です。タオルドライ時は地肌を優しく擦るようにして、水分を取っていきましょう。また、 タオルドライの前にはウェットブラシなどの目の粗いクッションブラシを使って、髪の水分を均一かつ、余分な水分を落としていくと時短につながります。タオルドライには、軽くて吸水性に優れたマイクロファイバータオルを使うと、より効率的に水分を取ることができます。

ドライヤーを改める

最新家電の中には、風量が格段にアップしたものや、風の温度が熱すぎない髪に優しいものも出てきています。同じドライヤーを3年以上使っている方は、買い替えを検討することでもドライヤーの時間を快適にすることが出来ます。
風量の高いもののデメリットとしては、髪が散りやすく扱いが難しいこともあります。時短と理想的な仕上がりを両立するためには、どちらが向いているか検討する必要があります。髪の状態や毎日のライフスタイルを踏まえて、美容師に相談してみるのも良いでしょう。

速乾性を高めるケアアイテム

最近、洗い流さないトリートメントとして速乾性のあるオイルやスプレーが話題になっているのをご存知でしょうか?スタイリング剤に含まれる揮発性を利用して水分の蒸発を促し、髪が乾くまでの時間を短縮してくれる魔法のアイテムです。ドライヤー前に使用して、時短を叶えましょう。ヒートプロテクト効果も併用しているものが多いので、ドライヤー時の熱ダメージ対策としてもぴったりです。

ヘアドライ用のブラシを使う

風通しの良い、隙間の空いたドライ用のヘアブラシで髪をブラッシングしながら乾かすことで、効率よく水分を飛ばすことが出来ます。髪と髪の間に水分はくっついている状態になるので、髪同士に隙間を作ることで時短が実現します。ですが濡れた状態のブラッシングは、少なからず髪にとってダメージになることがあります。無理に引っ張らないことと、軽い力で使用することを意識して行いましょう。

毛量の多い部分から乾かす

人それぞれ髪の生え方や癖は違います。基本的にはつむじ周りや後頭部などの、毛穴の密集している箇所はより水を多く含み、乾きづらくなってしまうものです。ですので、乾きづらい髪の多い部分から乾かすことで、効率的に水分を飛ばしていくことが可能です。どの部分が多いかがわからない場合には美容師に尋ねてみて下さい。

トリートメントを見直す

ドライヤー前に使用する洗い流さないヘアオイルの重さについて、それぞれ違いがあります。配合するオイルによっては、水分の蒸発を防ぐ効果の高いものもあります。乾かす前に使用することで、オーバードライになることを防ぐことは出来ますが、速乾性は損なわれてしまいます。時短を叶えるためには、軽めのオイルを使用することがお勧めです。

まとめ

髪を乾かさないで眠ると起こるデメリットについてと、ドライヤー時間を短縮するためのアイデアをご紹介しました。少しのアイテムの追加や、乾かす位置などを変更するだけでも今より早く髪を乾かすこともできます。スタイルを長く楽しむためにも、眠る前の髪の完全ドライは必須です。美髪を叶えるためにも是非積極的に取り入れてみて下さいね!

『実はやり過ぎ注意なヘアケア:適切な頻度とは?』四条大宮の美容室SOY-KUFU

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