美しい髪型をキープするのは難しいことではありませんが、ここから段々と冬に近付くと皆さんの髪を悩ます『静電気』が発生しやすくなります。この記事では美容師目線から、静電気はなぜ髪で発生しやすいのか、そんな静電気から髪を守る方法について詳しくご紹介します。冬の乾燥した空気の中でも、髪型がくずれないアイデアの参考にしてください!
なぜ髪で静電気が起こるのか
まずは、なぜ髪で静電気が発生してしまうのか、その原因について詳しくお伝えします。
- 湿度と乾燥環境
静電気の発生は、空気中の湿度に大きく依存します。寒い季節や暖房の利用により室内の湿度が低下し、髪は乾燥しやすくなります。乾燥した環境では、電子が自由に移動しやすくなり、静電気が発生しやすくなります。 - 帯電の原因
静電気は、帯電(髪や物体が電子を帯びること)によって生じます。帯電は通常、摩擦、接触、または分離などの過程で発生します。
髪が他の物体(例: 布、帽子、ブラシ)と摩擦すると、電子が移動し、髪が帯電します。これにより、髪に正または負の電荷が蓄積され、静電気が引き起こされます。 - 異なる材質の影響
異なる材質の物体同士が接触すると、電子の移動が引き起こされ、静電気が発生します。例えば、髪が帽子の内側や服の繊維と接触することで、電子の移動が起きます。 - 髪の乾燥
乾燥した髪は電子が自由に移動しやすい状態にあります。髪の毛は通常、湿度を保つために天然の油分(皮脂)でコーティングされていますが、乾燥した髪はこの保護が不足しています。
静電気から髪を守る方法
冬に向けてどういった対策ができるのか、美容師のアイデアをまとめました。
髪の保湿
寒い季節は室内が乾燥しやすく、乾燥した髪は静電気を帯びやすいです。適切な保湿効果のあるシャンプーやコンディショナーを選び、髪に潤いを与えましょう。
適切なヘアブラシの選択
金属製のブラシは静電気を起こしやすいので、天然毛のブラシを選ぶか、帯電しにくい素材のものを利用しましょう。また、乾燥した季節に必要以上のブラッシングは髪にとって負担となります。最低限の回数で済ませるのが無難です。
髪にスタイリング剤を使用
髪にスタイリング剤を適度に付けることで、油分によるコーティングがなされ髪の毛がまとまりやすくなり、乾燥によって起こりやすい静電気を抑えることができます。全体にムラなく馴染ませるとより効果的です。
湿度を保つ
室内の湿度を適切に保つことは静電気の発生を防ぎます。加湿器を使うか、室内に水や濡れたタオルなどを置いて湿度を調整しましょう。
適切なヘアスタイル
特に髪が長い場合、まとめ髪やアップスタイルを試してみて、髪の毛が服に触れるのを減らすことで静電気を軽減できます。また乾燥の季節は摩擦によるダメージを受けやすくなります。束ねることでそのダメージを軽減できますので、気分転換も兼ねてアレンジを楽しみましょう。
適切な洗髪頻度
髪の頻繁な洗髪は、天然の油分を奪い、髪を乾燥させる原因になります。静電気を抑えるために、適切な洗髪頻度を保つことが重要です。美容師からのおすすめは、週に2~3回の洗髪です。
帽子やスカーフの利用
寒い季節に帽子やスカーフをかぶることは暖かさを保つだけでなく、髪を外部の乾燥から守ります。帽子やスカーフを選ぶ際には、天然繊維のものを選んで、静電気を発生しにくくしましょう。
オイルトリートメント
週に1回、保湿効果のあるヘアオイルトリートメントを試してみてください。これは髪に潤いを補充し、静電気を抑える助けになります。
静電気防止スプレー
ヘアケア製品として市販されている静電気防止スプレーを使うことで、髪に静電気が起こりにくくなります。外出前にスプレーしておくと効果的です。マフラーを巻く季節には必需品です。
プロのアドバイス
最も効果的な方法や適切な製品選びに関しては、美容師に相談することをおすすめします。専門家のアドバイスは、あなたの髪質や悩みに合わせたカスタマイズされたアプローチを提供します。
まとめ
冬の季節に静電気から髪を守るための方法はたくさんあります。髪の保湿、適切なヘアケア製品の利用、適切な洗髪頻度の保持、帽子やスカーフの着用、そしてプロのアドバイスを受けることが重要です。これらの方法を組み合わせて、美しい髪を保ちましょう。
静電気に悩まされる冬の季節、上記のアドバイスを実践してみてください。美しい髪をキープすることはできます。また、美容師や専門家の意見を聞くことも忘れずに行い、髪の悩みに合わせた最適なケアを見つけましょう。あなたの髪が健康で美しい状態で冬を楽しめることを願っています。