美容師が解説！白髪染めとヘナの違いと仕組みとは？四条大宮の美容室SOY-KUFU

白髪染めとヘナは、髪を染める方法として広く知られていますが、その仕組みや特徴については知っておくと役立ちます。美容師目線で、白髪染めとヘナの基本的な仕組みについて詳しく解説します。

白髪染めの仕組み

白髪は髪の毛がメラニン色素を失うことによって発生します。これにより、髪が白く見えるようになるのです。白髪染めは、メラニンの代わりに色素を含む染料を髪に浸透させることで、髪の色を元に戻す効果があります。しかし、通常のカラー剤に比べて薬剤のパワーが強い反面もありますので、髪へのダメージが心配されます。

染料は髪のキューティクル（髪の表面を覆う鱗片状の層）を通過して髪の内部に浸透します。一度染料が髪内部に入ると、髪のタンパク質と結合し、色素が固定されます。これにより、染料が洗髪や外部の影響に対して比較的持続することが可能です。
大きく捉えれば、通常のカラー剤と同じ仕組みで髪に色を付けています。

ヘナの特徴と仕組み

ヘナは、天然の植物から抽出される染料です。髪にヘナを塗ることで、色素が髪の表面にコーティングされ、色がつく仕組みです。ヘナは髪に優しい染料であり、色持ちが良いことが特徴です。ただし、白髪に対するカバー力は白髪染めに比べると劣ることがあります。

ヘナ染めは、その特性から特定の人々にとって特に向いている染め方です。以下に、ヘナ染めが向いている人々について解説します。

自然な色味を求める人
ヘナは天然の植物から抽出される染料であり、髪に自然な色味を与えます。自然な色合いが好みで、化学的な染料よりも自然な仕上がりを望む人に向いています。
敏感肌の人
ヘナは化学成分を最小限に抑えた染料なため、頭皮への刺激やジアミンアレルギーの心配が少ないです。敏感肌の人やアレルギー体質の人にも安心して利用できる選択肢です。
髪へのダメージを気にする人
化学的な染料は髪にダメージを与える可能性がありますが、ヘナは髪に優しい染料とされています。髪の健康を保ちながら染めたい人にとって、ヘナは選ばれることが多いです。
白髪が少ない人
ヘナは色がつきにくい特徴があります。そのため、少量の白髪を自然な色味でカバーしたい人に向いています。ただし、多量の白髪がある場合はカバー力が限られることがあります。
繰り返しの使用を考える人
ヘナは髪にコーティングする形で色を与えるため、繰り返しの使用が可能です。定期的に染め直すことで、色味を維持しながら健康な髪を保つことができます。

ヘナ染めはこれらの特徴を持つ人々にとって、魅力的な染め方となるでしょう。ただし、ヘナの特性を理解した上で、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

ヘナの注意点

ヘナ染めを行う際には、以下の注意点に留意することが重要です。

パッチテストの実施
ヘナ染めは自然な染料を使用していますが、まれにアレルギー反応が起こることもあります。染料を使用する前に皮膚の小さな部分でパッチテストを行い、過敏症の有無を確認してください。
カラーチャートとの差異
ヘナ染めは髪質や元の色によって、カラーチャートとは異なる色が出ることがあります。理想の色を実現するためには、美容師に相談することも視野に入れて下さい。
髪質への影響
ヘナ染めは髪にコーティングする方法で色を付けるため、髪質に影響を与えることがあります。表面をコーティングする特徴が影響し、少しごわついた手触りになりやすいので、乾燥しやすい髪の場合は、適切なヘアケアを心がけましょう。
色持ちの短さ
ヘナ染めは色持ちが比較的短い傾向があります。洗髪や紫外線の影響で退色しやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。一度のカラーリングで理想の色に仕上がるわけではありませんので、注意が必要です。
明るくなりづらい
ヘナを使用した髪には、色素が残留し色が抜けづらくなってしまいます。明るいカラーにされる予定がある場合や、ブリーチを使う施術をされる場合にはその色素が邪魔をします。一度では理想の色味になりませんので髪色を変える場合には、長期的な計画が必要です。
複数回の染めの必要性
濃い色味を得るためには複数回の染めが必要なことがあります。適切なタイミングでの染め直しを考慮しましょう。

ヘナ染めは自然な染料を使用するため髪に優しい方法ですが、これらの注意点を考慮して、自分に合った染め方を選ぶことが大切です。美容師との相談や専門家のアドバイスを受けることで、美しい髪色を楽しむことができます。