髪の美しさを追求するために、一時注目を集めた「ノンシリコンシャンプー」。シリコンフリーの洗浄成分で髪を健康に保つことができるとされていますが、一方で使い始めは不安を感じる方もいるかもしれません。
そしてそもそもなぜシリコンがこんなにも悪者扱いされてしまったのでしょうか。本記事では、美容師目線でノンシリコンシャンプーのメリットとデメリットを詳しく解説します。魅力的な髪を手に入れるために、ぜひご参考にしてください。
【メリット】
- 髪の健康維持に効果的
ノンシリコンシャンプーは、シリコンに含まれている髪の表面をコーティングする効果がないため、髪の内部までしっかりと洗浄することができます。これにより、トリートメントなどの保湿成分を髪の内部までしっかりと浸透し、より健康な状態を保つことができます。長期的に見ると、髪の持つ本来の美しさを維持するためにはノンシリコンシャンプーは理想的です。 - 地肌に優しい洗浄効果
誤ってシリコンが地肌に残ると、毛穴が詰まって頭皮のトラブルを引き起こす可能性があります。ノンシリコンシャンプーは地肌にも優しい洗浄効果があります。地肌の清潔さを保ちながら、髪を健康的に保つことができます。 - 環境に配慮した選択
自然派の美容愛好家にとって、ノンシリコンシャンプーは環境に配慮した選択です。シリコンを含む製品は地球に負担をかける可能性があるため、環境に優しい製品を求める消費者からも支持されています。
また、美容室での施術に影響がないとされるのも、ノンシリコン商品の特徴です。多くシリコンを含む商品を長期にわたって使用することにより、髪の表面に古いシリコンの層が蓄積されてしまう可能性があります。その結果、美容室での施術の際の薬剤浸透を阻害する恐れがあります。カラーの入りが悪くなったり、パーマがかかりづらくなったりなど、様々な悪影響を及ぼすこともあります。
シリコンが悪者扱いされるようになったひとつの要因がこちらでもあります。
シリコンのたっぷり入った商品を使っている場合は、定期的に炭酸シャンプーやクレンジング商品などを利用しながら、髪に蓄積されるのを予防することが大切です。
ノンシリコンのものであれば、その心配はありません。
【デメリット】
- 初期のまとまりにくさ
ノンシリコンシャンプーは使い始めの数回は髪がまとまりにくく、ごわつきやきしみのようなものを感じることがあります。シリコンに含まれている、滑らかなコーティング効果がないため、一時的にまとまりが悪くなったように感じることがあります。こちらは継続して使用することで徐々に髪の健康が改善され、いつも通りのまとまりに戻ることが多いようです。 - 髪のダメージによる影響
ノンシリコンシャンプーは健康な髪を保つために効果的ですが、すでにダメージを受けている髪にとっては、コーティング効果や保湿効果が少ないため、物足りなく感じるかもしれません。ダメージヘアには補修効果のあるトリートメントなども併用するか、泡立ちと保湿効果の高いシリコンの入ったものを選ぶ方が、より良い結果を得ることができます。
髪のダメージ具合や乾燥でまとまりづらい方は違った選択肢も考慮してみてください。 - 泡立ちが少ないものが多い
ナチュラル系のシャンプーを使用したことのある方はご存知かと思いますが、ノンシリコンのシャンプーはそうでないものと比べて、泡立ちが穏やかです。洗浄力が足りていない訳ではないのですが、もこもこした泡でたっぷりと洗い上げたい方にとっては、使用感が物足りない場合もあります。
まとめ
ノンシリコンシャンプーは、髪の健康維持や地肌のトラブル予防に効果的な洗浄成分です。一方で、初期のまとまりにくさやダメージヘアには少し物足りない点もあることを忘れずに使用しましょう。髪の美しさを追求するなら、正しい使用方法やトリートメントとの組み合わせを考えながらノンシリコンシャンプーを取り入れると良いでしょう。
ノンシリコンシャンプーで輝く美しい髪を手に入れてみませんか？髪の悩みや質に合ったノンシリコンシャンプーを選び、健康的な髪を手に入れる第一歩を踏み出しましょう。またダメージが深刻である場合や、元々の癖などの髪質で感想が気になる場合には、使用を控えた方が良いこともあります。自分に合ったヘアケアを継続的に行うことで、更なる美髪を手に入れましょう。
