美しい髪は健康な状態から!とは言うものの、自分の髪がどの程度傷んでいるのか、客観的に判断するのは難しいですよね。ですが、健康な髪と傷んでいる髪の違いを理解し、適切なケアを行うことは、美しい髪を保つために欠かせません。この記事では、美容師目線から健康な髪と傷んでいる髪の違いや見分け方のアイデアをお伝えしていきます。ダメージ度合いを判断する目安にしてください。
ダメージ度合いの見分け方
- 質感の変化
髪がパサつき、ざらつきを感じる場合、ダメージの兆候です。指通りが悪くひっかかりやすくなってしまったり、頭頂部と毛先の髪の質感に大きく差がある場合はダメージが進行している証拠。髪のキューティクルが傷ついた状態で、本来の髪のなめらかさやしっとり感がなくなっていることがあります。 - 毛先の切れ
毛先が切れていたり、分かれていたりする場合、ダメージが進行している可能性があります。特にロングヘアの場合、毛先のダメージが目立ちやすい箇所です。枝毛や切れ毛はダメージ度合いのバロメーターになります。 - くすみや色の変化
髪の色が乾燥してくすんで見える、光が反射せずに明るさが失われている場合、ダメージによるものかもしれません。カラーリング後にもくすみやすいことがあります。 - なかなか乾かない
以前よりも髪を乾かすのに時間がかかるようになってしまった場合もダメージの兆候です。ダメージの深刻な髪は空洞状態となり水分を多く含みます。そのため、髪を乾かすのに時間がかかるようになってしまうのです。ブリーチの施術をした髪には、特に顕著に違いが出やすいです。 - 濡れた時に伸びる
濡れた髪を引っ張ったときに、弾力がなくビヨーンと伸びる方は要注意です。ダメージがかなり進行しています。健康な髪の場合は伸びたとしても弾力があり戻る力が強いはずです。弱い力でも髪を引っ張ると伸びる、その後ぷちっとちぎれてしまう状態の髪には適切なメンテナンスが必要です。
当てはまるものはいくつありましたか?該当する項目が多い程、ダメージ度合いが深刻になってきます。美髪を育てるためには、ダメージの早めのケアが何より大切です。髪は自分で治癒することの出来ない部分ですので、外部からのメンテナンスが不可欠です。これ以上ダメージを蓄積させないためにも、適切なケアについては是非私たちにご相談下さいね。
髪の主なダメージの原因
髪が傷むのには理由があります。日頃の習慣の中にそれらの原因は転がっています。ちょっとした工夫でも軽減出来るものですので、ダメージを防ぐアイデアについても併せてご紹介していきます。
- 熱ダメージ
ドライヤーやアイロンの頻繁な使用によって引き起こされるダメージです。
髪のタンパク質が破壊され、パサつきや切れ毛の原因となります。毎日高温(180℃以上)のアイロンでスタイリングを続けていると、パーマがかかりづらい、カラーが入りづらいといった美容室での施術の妨げになることも。
熱を伴うスタイリングツールの使用は、低温かつなるべく手早く行うことで過度なダメージを防ぐことが出来ますよ。また、ダメージが深刻な場合は、アイロンをお休みする日を作る意識を持ってヘアアレンジをしてみて下さい。 - 薬剤ダメージ
パーマやカラーリングなどの化学処理によって髪が受けるダメージです。
髪の内部へ作用する薬剤が使われているため、適切なアフターケアが大切です。
カラーやパーマのもちを良くするヘマチンが配合されたケア剤を使うのがおすすめです。施術直後の髪は繊細な状態ですので、摩擦や熱に注意しましょう。 - 物理的なダメージ
ブラッシングやきつく結ぶことなどによる摩擦ダメージです。髪が絡まりやすい方や細く切れやすい方は特に注意が必要です。その中でも濡れた状態の髪は特に繊細です。ブラッシングは避けてタオルドライに関しても、毛先は擦らず行いましょう。髪をタオルに包んでぎゅっと握るようにして毛先まで滑らせると、キューティクルが閉じて髪がつるんとまとまりやすくなります。 - 紫外線ダメージ
紫外線は髪のタンパク質やメラニンにダメージを与え、髪の強度やツヤを失わせる原因となります。
特に染色した髪は色あせや退色が進行しやすくなります。長時間外に出る時には、UVスプレーや日傘、帽子などで日焼けを予防しましょう。
もしかしてダメージじゃないかも…?
どんなにケアをしても広がってしまうという方、もしかしたらそれはダメージのせいではなく、癖のせいかもしれません!
癖の場合は保湿や摩擦に対してのケアが有効ではありますが、完全にチリつきを抑えるためには髪質改善や縮毛矯正が必要です。
ダメージケアだけでは解決しない場合も中にはありますので、一度美容室で相談してみることをお勧めします!
まとめ
いかがでしたか?ダメージの原因や、度合いを判断するためのアイデアをお伝えしました。何気なく日常の習慣になってしまっていることや、意識していなかったこともありますよね。冬に向けて乾燥も気になってきますので、髪の状態をよく把握して、必要以上のダメージのないよう生活していきましょう。美しい髪で素敵な季節をお過ごしください!