美容室にご来店の方のほとんどが髪の傷みが気になる…と仰います。ですがダメージの原因や進行具合は、さまざまです。更なるダメージを防いでいくためには、その原因を知り原因に合った正しいケアを継続することが何より重要です。今回は皆さんを悩ませるダメージにはどんな種類のものがあるのか、また種類ごとに合わせたケアのアドバイスについてお伝えしていきます。是非、状態に合った正しいケア方法を見つけて下さい。

ダメージの種類とその影響

日常的に受ける可能性の高い髪へのダメージについて解説します。さらにその種類毎に、ダメージを防ぐための効果的な予防法についても併せて解説していきます。思い当たるものがある場合は、是非ダメージ予防の手掛かりにしてくださいね。

  1. 熱ダメージ
    熱ヘアスタイリングツールの頻繁な使用によって引き起こされるダメージです。ドライヤーやヘアアイロンを多用される方は特に注意が必要です。
    髪のタンパク質が破壊され、パサつきや切れ毛の原因となります。またアイロンをし過ぎた髪はタンパク質が変質して硬くごわついた質感になり、スタイリングやカラーリングの邪魔をしてしまうこともあります。使用する前には熱保護のスプレーやトリートメントなどを必ず使用して、髪を保護しましょう。
    また、熱を伴うスタイリングツールの使用は、低温かつなるべく手早く行うことで過度なダメージを防ぐことが出来ます。
  2. 薬剤ダメージ
    パーマやカラーリングなどの化学処理によって髪が受けるダメージです。
    髪の内部へ作用する薬剤が使われているため、適切なアフターケアを怠ると、髪のツヤが失われ、傷みが進行してしまう恐れがあります。処理後は洗浄力の穏やかなシャンプー剤を使用し、髪の内部へ栄養を与えるヘアマスクを定期的に行いましょう。
    カラーやパーマのもちを良くするヘマチンが配合されたケア剤を使うのもおすすめです。
  3. 物理的なダメージ
    ブラッシングやきつく結ぶことなどによる外的なダメージです。
    髪が絡まりやすい方や細く切れやすい方は特に注意が必要です。その中でも濡れた状態の髪はキューティクルが開き、デリケートです。必要のないブラッシングは避け、髪の摩擦は最小限にしましょう。
    眠る時なども枕カバーとの擦れでダメージとなる可能性がありますので、絡まりやすい髪質の方はナイトキャップや緩く束ねて眠るのがおすすめです。
  4. 紫外線ダメージ
    紫外線は髪のタンパク質やメラニンにダメージを与え、髪の強度やツヤを失わせる原因となります。
    特に染色した髪は色あせや退色が進行しやすくなります。外出時に帽子をかぶるか、UVカットのヘアアクセサリーやスプレーを使うことで、髪を直接紫外線から守ることができます。

正しいヘアケア方法

適切なシャンプーとコンディショナーの選択

髪のタイプに合ったシャンプーとコンディショナーを選ぶことが大切です。適切な成分を含むものを選び、髪のダメージを軽減しましょう。ヘアケアの鉄則は毎日コツコツです。まずは毎日使用するシャンプーやコンディショナーから、髪質改善を始めましょう。

濡れた髪への注意

髪は濡れた状態が脆くなりやすい性質があります。キューティクルが開き、摩擦やダメージを受けやすい無防備な状態です。シャンプー後やプール後は優しくタオルで水分を取り、髪を引っ張らないようにしましょう。またカラー後は色素の流出を防ぐために、なるべく早く乾かすことを心掛けましょう。

熱からのケア

ヘアドライヤーやアイロンの使用は髪に熱ダメージを与えることがあります。使用前に熱保護のスプレーやトリートメントを使用し、髪を守る工夫をしましょう。できるだけ低温での使用を心掛け、熱を当てる時間は短く済ませましょう。

紫外線への対策

紫外線は髪のツヤや色を奪う原因となります。帽子やUVカットアイテムを活用し、髪を紫外線から守る対策を取りましょう。

定期的なトリミング

定期的なヘアカットは過度な切れ毛を防ぎ、髪の健康を保つための基本です。綺麗な髪を保つためには、伸ばし中の場合であっても美容師の指導のもと、適切な頻度でトリミングを受けましょう。

栄養補給と保湿

栄養豊富なヘアマスクやトリートメントを活用し、髪に栄養と保湿を与えることでダメージを軽減できます。美容師のアドバイスに従って適切なケアを行いましょう。

もしかしてダメージじゃないかも…?

表面にチリチリとした毛が出てまとまらない、どんなにケアをしても広がってしまうという方、もしかしたらそれはダメージのせいではなく、クセのせいかもしれません。
癖の場合は保湿や摩擦に対してのケアが有効ではありますが、完全にチリつきを抑えるためには髪質改善や縮毛矯正が必要です。
ダメージケアだけでは解決しない場合も中にはありますので、一度美容室で相談してみることをお勧めします。

まとめ

意外と知らないダメージの種類や、それに合わせた対策についてお伝えしました。ヘアケアと言っても一括りには出来ません。毎日のコツコツとしたケアが綺麗な状態の維持には不可欠です。自分の髪がどんなダメージを受けていて、どういった状態にあるのか、その改善のためにはどうするべきかは、是非美容師のアドバイスを参考にしてみてくださいね。

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