夏休みに入り、出掛けることも段々と増えてくるこの時期、髪型もがらっとイメージチェンジされる方が増えてきました。さてここで、美容室に行く前のケアは何をしていますか?
実は美容室に行く前後のヘアケアは、髪の仕上がりや施術のもちに大きな影響を与えるということをご存知でしょうか?
今回は意外と知られていない、美容師目線での美容室前後のヘアケアの重要性と正しい方法について詳しく解説します。サロン帰りの美しい髪をより長く楽しむために、ぜひ参考にしてください。
【美容室前のケア】
- シャンプーは前日の夜に
美容室へ行く前のシャンプーは前日の夜までが良いでしょう。毎日のルーティンで、当日の朝シャンプーされるという方も多いとは思いますが、カラーなど頭皮に直接薬剤がつく恐れのある施術を受ける場合は、控えた方が無難です。なぜなら、洗ったばかりの皮脂が殆ど出ていない状態のお肌に薬剤が触れる場合は、いつもより刺激になる可能性があるからです。
適度な皮脂は頭皮の保護膜となりますので、頭皮が敏感な方はシャンプーは前日までに済ませておくと安心です。 - オイル等のトリートメント
美容室前には極力、いつもと違うケアは避けるようにしましょう。美容師たちは普段の状態を見て、それを参考に施術をしていきます。
いつも通りのケアの状態で来店いただくことで、普段のくせや形が判断しやすくなり、自宅での再現性を高める一助となります。
またカラーやパーマ等の施術がある場合には、種類によっては薬剤の浸透の妨げになる可能性もありますので、洗い流さないトリートメントや、ワックス等は出来るだけ付けずにいらして下さいね。
もしも付けてきてしまった際には、施術の前に美容師にその旨を伝えるとその後の施術がスムーズに行えます。
【美容室後のケア】
- 美容室後はシャンプーを控える
美容室でカラーやパーマなどの薬剤施術を受けた後は、24時間以内の洗髪はお勧めしません。薬剤が髪にしっかりと定着するには時間がかかるため、その前に髪に刺激を与えてしまうことで、カラーの色持ちやパーマのカール感を損なってしまう恐れがあります。
スタイリング等を使った場合などで、やむを得ずシャンプーをする場合には、洗浄力の穏やかなサロンシャンプーやアミノ酸系のものを使用するのがお勧めです。 - ドライヤーの使用
薬剤施術後1週間は、ドライヤー時の心掛けでより仕上がりを長持ちさせることができます。
カラー後は、濡れてキューティクルの開いた状態での放置は極力避けましょう。お風呂上がりすぐのドライヤーを心掛けることで、色素の流失を抑えることができます。
パーマの場合は根元以外はウェーブを出しながら自然乾燥で仕上げるとカール感が長持ちしやすいです。半乾き状態で眠ると髪に摩擦が起きやすく、パーマの持ちにも影響しますので、完全に乾いてから横になるのもポイントです。
どちらも乾かす前に洗い流さないトリートメントを併用することで、効果が上がります。 - 美容室後1週間のケアが肝心!
薬剤施術をした後は、その後の1週間で仕上がりのもちが決まるといっても過言ではありません。避けたいワードとしては「乾燥・摩擦」などです。
洗い流さないトリートメントを乾かす前にしっかりつけることや、優しい洗浄成分のシャンプーを用いるなど、髪に極力刺激を与えない生活を心掛けることが大切です。
眠る時はトレンドのナイトキャップなどを併用するのがおすすめです。
おまけに
特に女性はホルモンバランスの関係で、ひと月の中でも体調や肌の調子に変化が出やすいといった特徴があります。生理前後のデリケートなお肌の状態の際には、薬剤施術を避けると安心です。前回全くしみなかった薬剤が、今回はなぜかピリピリするといったことも起こりやすいので、体調と相談しながら来店時期を決めてくださいね。
万が一異常を感じた場合には、無理せず美容師に申し出ることでトラブルを回避できます。
美容室前後のヘアケアは、髪の健康やスタイリング、仕上がりのもちに大きく影響する重要な役割を担っています。美容室前は頭皮の汚れを適度に落とし出来るだけ素髪の状態で来店すること。美容室後は施術に合った専用のシャンプーやトリートメントなどで髪を補修し、摩擦や乾燥から遠ざけることが大切です。美容室での施術をより効果的に長く楽しむためにも、正しいヘアケアを心掛けましょう。美髪を育むためには、継続が何より大切です。無理のない範囲で毎日コツコツを意識して取り組んでみてください。
美容室前後のヘアケアをより効果的に行いたい方は、美容師に相談してみてください。専門知識を持つ美容師が、あなたに合った正しいケア方法を提案してくれるでしょう。サロン専売品のシャンプーの中には、カラーやパーマを長持ちさせるものや、頭皮の保湿能力を高めてくれるものも多くあります。
美しい髪を手に入れるために、ぜひ専門家のアドバイスを受けてみてください。