色鮮やかなヘアカラーは、魅力的なヘアスタイルの一部ですが、色落ちや退色の悩みもついてきます。そこで、今回はヘアカラーの色持ちをアップさせる方法についてご紹介します。美容師目線で、美しいカラーヘアを長く楽しむためのポイントをお伝えしていきます!是非色持ちアップのヒントを見つけてください!
色落ちの原因とは?
色落ちのメカニズムは、髪の内部に入り込んだカラーピグメントが徐々に失われることが原因です。普段の生活の中で、キューティクルが開いたり損傷することにより、それらが流出しやすい状況になってしまうのです。トレンドカラーの淡い色素はその中でも特にデリケートなので、色落ちを防ぐ対策が必要です。
色落ちの原因となる要素には以下のような種類があります。
- 熱によるダメージ
ヘアアイロンなどでのスタイリングは、髪の内部にある水分を蒸発させることにより、髪の形をコントロールする方法です。
水分が蒸発する際には、キューティクルが強制的に開いた状態になります。それによって内部にあったカラーピグメントが一緒に流失してしまうのです。 - シャンプー時
髪は濡れるとキューティクルの開いた無防備な状態になります。そこにシャンプーによる洗浄力が加わることで髪にとってはもちろん刺激となってしまいます。それにより開かれたキューティクルの隙間からカラーピグメントが漏れ出してしまうのです。それらを防ぐためにも、染めたての髪は、極力濡れたままの状態を避けることが重要です。 - 紫外線などの外的刺激
紫外線によるキューティクルの損傷や、それによる乾燥によっても色落ちは進行します。外的な刺激を避けることで更なる色落ちを防ぐことができます。
色落ちを防ぐには?
カラー用のケア商品を使用する
カラー用のシャンプーやコンディショナーは、色落ちを防ぐために特別に設計されています。洗浄成分が穏やかなシャンプーやキューティクルを保護し色持ち効果のあるコンディショナーを選びましょう。カラーケア用のもののなかには、色素が入っており髪の表面に色をつけるタイプのものもあります。美容師の指示を仰ぎながら、その時々の髪色に合わせて適切なものを選びましょう。
ぬるま湯で洗髪する
熱いお湯での洗髪は、カラーピグメントを流してしまうことがあります。洗髪の際には、できるだけぬるま湯を使用して洗うことで、色の持ちをグッと延ばすことができます。
頻繁な洗髪を避ける
頻繁な洗髪は色落ちを早める原因となります。染めたての髪は48時間で色素がしっかりと定着します。染めたてはシャンプーを控えることはもちろん、その後も必要以上に髪を洗わないよう心がけましょう。必要な場合はドライシャンプーやリフレッシュスプレーを活用して髪を清潔に保ちましょう。
アイロンの温度は低温に
洗髪時の温度と同様に、熱は色落ちの直接的な原因となります。特に寒色系のカラーリングは温度に弱く、180℃以上での使用は色落ちがかなり加速されます。毎日アイロンを使うという方は特に注意が必要です。出来るだけ低温でスタイリングできるよう工夫しましょう。跡がつきづらい場合には巻く前のベーススタイリングを見直すことも視野に入れましょう。
UVケアの見直し
太陽光や紫外線はキューティクルを傷つけ、カラーヘアの色落ちを促進する要因です。屋外で過ごす際には、UVプロテクションの入ったヘアスプレーやオイルを使用して髪を保護しましょう。帽子や日傘などの使用もおすすめです。お肌と同じく髪もしっかり紫外線対策が必要です。
定期的なホームケア
定期的なヘアマスクやトリートメントを使用して髪を保湿し、カラーの褪色を防ぐことができます。特に乾燥が気になる季節や環境では、しっかりとした保湿ケアが重要です。週に2、3回を目安に継続して行いましょう。
また、ヘアスタイリング剤を使用する際には、色落ちを防ぐ成分が含まれているものを選びましょう。スプレータイプのカラープロテクト剤やヘアオイルを使うことで、色持ちをサポートできます。
これらの方法を組み合わせて実践することで、ヘアカラーの色持ちをアップさせることができます。特に、専用のカラーケア商品や適切な洗髪頻度の管理が重要です。
まとめ
長く美しいヘアカラーを楽しむためには、適切なカラーケアの選択と過度な洗髪の回避が大切です。カラーヘアを褪色から守り、鮮やかさを持続させるために、日常のヘアケアルーティンに注意を払いましょう。
あなたのヘアカラーを長く美しく保つために、ぜひ今回ご紹介したコツを実践してみてください。適切なケアと注意深い日常の取り組みが、美しい色鮮やかなヘアスタイルを長く楽しむ鍵となることでしょう。